答え欲しさにやめられない占いジプシー…占い依存の恐ろしさとは

答え欲しさにやめられない占いジプシー…占い依存の恐ろしさとは

「また当たらなかった……」「こんな結果は嘘に決まってる!」

占いを受けてみて、こう思ったことはありませんか?

当たらない結果や、信じられない結果を告げられても、それを受け入れることができたり、占いなんてこんなものと諦められればそれで問題ありません。

しかし、中には悪い結果を受け入れられず、自分が納得する結果が出るまで延々と違う占い師に占い続けてもらう人たちもいます。

今回はそんな占いジプシーとなってしまった女性のお話をご紹介します。

不倫相談で200万円使った女性F香の場合

私は10年前に大学で知り合った男性と結婚しましたがなかなか子供に恵まれず、夫婦関係も冷め切っていました。

そんな中知り合ったのは、SNSで話が合う3つ年下の独身男性R。最初は本名も顔も知らない相手でしたが話は弾み、次第に恋愛にも似た感情をRに抱いていました。

運命的にもRは隣町に住む人でした。次第に会話はSNS上からカフェやレストランと場所を移していき、やがて次第にはRの家にまで行くようになりました。その頃にはとっくに友人以上の関係が出来上がっていて、いわゆる不倫という関係にまでなっていました。

私の気持ちは完全に夫よりRに向いていました。運良く私たちに子供はいないので、後ろ髪引かれることなく関係を終わりにできると思い、夫との関係を終わらせてRのもとへ行こうと思うようになりました。

しかし、そんな私に待っていたのはRからの縁切り宣言でした。これ以上会うのはやめたい、関係も終わりにしたい、SNSでも関わらないでくれ……。

あまりにもショックでした。これからだと思っていたのに。

Rとの関係はどうにか続けたいと思いました。夫との縁が切れてもいい、それよりもRと一緒にいたい。ただそれだけでした。

しかし、不倫という関係上簡単に他者に相談はできません。夫や両親など身内はもちろんのこと、友人たちに相談したところで良い答えが返ってくるとは思えません。

それでもこれを一人で悩み続けるのは難しい、誰かに相談したい。そう思っていた時に知ったのが電話占いでした。

電話一本で簡単に相談できる。他人に相談内容を知られない。不倫や浮気などの恋愛相談も多くされている。

これらに魅力を感じた私は、すぐに登録して利用し始めました。

しかし鑑定で言われたのは「Rと結ばれることはない。Rとの関係は終わるし、夫にも見限られる」というものでした。

この結果を聞いた私はとてもショックを受けました。「占い師ならきっとRと上手くいくって言ってくれると思ったのに。上手くいかせるためのアドバイスをするのが占い師なんじゃないの?」と思って、占い師の言葉に納得することができなかったのです。

そして私はもっと良いことを言ってくれる占い師を求めて、次々と鑑定を受けていきました。しかしどの占い師も言うことは同じ。「Rとは上手くいかない」ということばかり。多少の言い方や結果は異なれど、最終的にはRとの関係を否定する結果で終わるのです。

そうして約1年、Rとの関係が上手くいくという結果を聞こうと電話占いを使い続けました。その額、約200万円。占ってもらった占い師の数は覚えていません。とにかく必死で、誰でもいいから私の求める答えを言ってと思って使い続けていました。

1年経った今、Rとの関係は終わりを迎えています。会うことはもちろん、SNSで連絡を取り合うこともありません。夫とも離婚が決まりました。

それでもまだ、私はRと結ばれることを諦めていません。今も電話占いでどうにかしてRと結ばれないか相談を続けています。

完全に電話占いに依存してしまっている自覚はあります。これが良くない状況だともわかっています。しかしやめられないのです。

だれか私にRと結ばれるという自信をください。そうしたらきっと、この依存からも抜けられる気がします。

(40代女性)


自分の納得できる答えを求めて、たくさんの占いを利用し続ける占いジプシー。依存となってしまうと、辞めるのも大変です。

ジプシーにならないためには、望まない結果だったとしても受け入れることや、納得することが大切です。また、信頼できる占い師を見つけ、その人に絞って相談をするなど、何人もの占い師を利用しないように心がけることも大切です。